冬のシーズンといえば、スキー・スノボですよね!
今回は、そのスキー・スノボの怪我についての内容をお伝えしようと思います!
一つ目・・・スキーとスノボどちらの方が怪我しやすいのか⁉
スキーとスノボによるスキー場での怪我については、毎年「全国スキー安全対策協議会」が統計を出していますが、
過去 5 年間のスキー及びスノーボードの受傷者の割合(ソリ等その他を除いて集計)。
16/17シーズン スキー45.5% スノボ55.5%
17/18シーズン スキー44.1% スノボ55.9%
18/19シーズン スキー44% スノボ56%
19/20シーズン スキー44.6% スノボ55.4%
20/21シーズン スキー33.5% スノボ66.5%
受傷者割合について過去 4 シーズンは大きな変化がなかったものの,20/21 シーズンはスキーが
33.5%,スノーボードは 66.5%と,例年とは大きく異なる結果となりました
なぜ、スノボの方が怪我が多いのか
スキーの受傷者は,10歳代が16.9%と最も多く,20歳代(16.6%),
50歳代(16.4%),40歳代(15.8%),60歳代(12.2%)と続き,80歳以上で0.4%(50歳代以上合計34.1%)
と,スノーボードに比べ年齢層が広く,高齢者の割合も多いことが分かります。
スノーボードの受傷者は 30 歳代以下が全体の89.5%を占め,スキーに比べて若年層が圧倒的に多いことがわかります
このスポーツは近年人気が高まっており、どうしても年齢層が若くなっています。そのため、体力や身体能力面で優れている若者が、その若さに任せて無理な滑りをしてしまうことがあります。
スノボはバランス感覚を楽しむものであり、ジャンプなど自由なスタイルで滑ることができます。そのためについスピードを出しすぎたり、あるいは難しいコースに行ってみたり、トリッキーな滑りをしたくなります。
それが転倒に繋がり、怪我をすることが多くなってしまう原因となります。
つまり、このスポーツ自体が元々怪我をしやすいスポーツだということもいえます。その上、スキーに比べてボードが外れにくくなっており、転倒した際に足に負担がかかり、それが捻挫などを引き起こす要因となっています。
実は怪我する時間帯がある?!
スキー場内のケガ全体では 11 時~12 時と 14~15 時に多発しています。スキーもスノーボードも 11 時台が一番多く発生していました。
時間帯による受傷数に2峰性が観られる原因として,混雑,雪質や雪の状態の変化,疲労など人的・環境的要因が影
響しているものと考えられます。12 時と 13 時台が減少しているのは,昼食時間帯のためと考えられます。
受傷数が多い時間帯(特に昼食時間帯前)は注意して行動しましょう。
天気も関係する!
晴の日が 64.6%と約 6 割強を占めました。曇り17%、雪16.8%、雨1.5%です。
晴れた日にはスキー場の入込が多くなり,スピードも出やすくなるので,天候が傷害発生の間接的原因の一つと思われます。
男女に差はあるのか??
スキー、男性60.4% 女性39.6%
スノボ、男性65.2% 女性34.8%
これは恐らく、男性の方が”攻めた”滑りをする比率が多いのが原因かと考えられます。
自分の無理ないレベルでチャレンジしましょう
スキーの場合、初めて3.4%、初級29.6%、中級40%、上級26.5%
スノボの場合、初めて11.4%、初級39.2%、中級40.2%、上級8.9%
スノボの受傷者は「初めて・初級者」が50.6%を占めるのに対して,
スキーは中級と上級合わせて66.5%を占めています。
怪我の原因はなんでしょうか?
スキーの場合、自分で転倒77.3%、人と衝突20.1%、人以外と衝突1.7%、その他0.9%
スノボの場合、自分で転倒80.2%、人と衝突14.1%、人以外と衝突4.7%、その他1%
スキー,スノーボードともに「自分で転倒」の割合が最も高く約8割を占め,
「人と衝突」の割合はスキーがスノーボードより6%高かいです。
怪我の原因にうち「自分で転倒」についての内訳
スキーの場合、バランスを崩して転倒80.6%、転落・滑落10.5%、ジャンプ失敗3.2%、トリック失敗1%、逆エッジ転倒3.2%、その他3.2%(自分で転倒)
スノボの場合、バランスを崩して転倒68.2%、転落・滑落8.5%、ジャンプ失敗9.4%、トリック失敗4.4%、逆エッジ転倒8.2%、その他1.4%(自分で転倒)
スキー,スノーボードとも「バランスを崩して転倒」の割合が最も多かったです!
怪我の原因にうち「人と衝突」についての内訳
スキーの場合、スキーヤーと衝突45.7%、スノーボーダーと衝突52.9%、その他1.4%
スノボの場合、スキーヤーと衝突18.1%、スノーボーダーと衝突80.8%、その他1%
スノーボーダーでは,スキーヤー:スノーボーダーとの衝突比が1:4だったのに対して,スキーヤーでは,
スキーヤー:スノーボーダーとの衝突比は共に約1:1でした。この原因として,
スノーボーダー同士では横乗りの影響で視界不良となる組み合わせが多いことが考えられます!
怪我した箇所について
スキーの怪我の部位と種類
スキー(アルペンスキー,スキーボード,テレマークスキー,その他のスキー)を合計した傷害の部位です。
膝が最も多く31.9%、下腿13.4%、肩12.2%、足首7.7%、頭部5.4%、
の順に多く受傷していました。この上位5部位で全傷害の70.6%を占めました!
スキーにおける「自分で転倒」の場合の傷害部位と種類について,上位5部位を示しています。
膝が最も多く,膝の89.2%が捻挫,下腿の48.3%が骨折,肩の46.9%が脱臼,足首の74.5%が捻挫,頭部
の77.8%が打撲でした!
スノボの受傷部位と種類
スノーボード(フリースタイルスノーボード,アルペンスノーボード,その他のスノーボード)を合計した
傷害部位と種類です。
肩21.3%、手首20.4%、頭部10.1%、膝9.0%、肘7.1%、
の順に多く受傷しています。この上位 5 部位で全傷害の 67.9%を占めました。肩と上肢の合計は 60.7%
に達し,スキーの下肢の合計(57.4%)と比べて対照的で,スノーボードでは肩を含めた上肢のケガが多
いことがわかります!
スノーボードにおける「自分で転倒」の場合の傷害部位と種類について,上位5部位を示しました。
肩と手首の割合が多く,肩の61.8%が脱臼,手首の67.9%が骨折でした。
手首と前腕を合わせると全傷害の26.2%を占めました。
頭部のケガの88%が骨折・打撲・切挫創であることから,ヘルメット着用の重要性を示しています!
怪我した時の対処法
スキー場でのお怪我には、自分が負った場合と他人が負った場合の2通りが考えられますが、それぞれに対処法は異なってきます。
自分が怪我をした場合もし意識があるのならば、できるだけ自分で対処します。
・安全確認
まず最初にすべきことが安全確認です。コース途中で起きた場合は、そのコース上では多くの人が滑っているはずです。そこでぐずぐずしていたり周りを確認しないでいると、思わぬ二次災害に襲われます。まずは周りに滑っている人がいないかどうかを確認しながら、速やかにコース端に移動します。
・状況の確認
コース端に移動して安全を確保したら自分の状態を診ます。どこを打ったのか、単なる打撲なのか、骨折しているのか。あるいは出血しているのならその状態もよく確認します。
・症状によってはパトロールに申告する
打撲程度ならそれ以上に騒ぐことはないのですが、もし、それが頭部だったりした場合や、痛みの程度によっては骨折などの重症のこともありますので、少しでもおかしいと思ったら迷わずパトロールに申告します。衝突や転倒直後は気持ちが高揚していることもあり、痛みをあまり感じにくくなっていることがあります。たとえ単なる打撲だと思っても、しばらくは注意しなくてはなりません。また、パトロールへ伝える項目としては、症状だけではなく、いつ、どこで、だれが、どうしたということも伝えると良いでしょう。
・他人の怪我
他人の場合は、自分も事故当事者の場合と、単にその場に居合わせた場合があります。
・安全確認
いずれにせよ、安全確認が第一です。自分の時と同様に安全確認をして動けるようならコース端に移動させます。
・周囲への助力要請と状態の確認
他人の場合は、周りの人に助力をお願いすることが必要です。決して自分だけで解決しようとしない方が良いです。周りの人と協力して処置に当たります。この場合も状態を確認します。また、重傷の場合は、役割を分担して事に当たりましょう。そして、怪我人は動揺していますので、決して一人にしないことが重要です。
・意識の確認
頭を打ったりしている場合、重症のことがあります。意識がしっかりしているかどうか、しゃべり方におかしな点がないかを確認しておきます。
・パトロールに状況を伝える
パトロールを呼んだ場合は、今までの状況を的確に伝えます。どんな状態か、どんな処置をしたかまできちんと伝えれば、その後の処置が早くなります。
・万が一のために保険に入っておく
スキー場での事故は、自分だけではなく他人を巻き込むことも多いです。それゆえに万が一のことを考えれば、保険に入っておくべきでしょう。スキーなどの保険では、自己転倒による事故、あるいは他者との衝突による事故だけではなく、ボードの盗難や破損にも対応しています。
また、遭難した場合などの救援費用や、衝突事故によって他人に怪我を負わせてしまった場合の示談交渉までカバーされているものもあります。
いつどこで誰に起こるかわからないのが事故です。ましてやスキー場では事故と隣り合わせということもいえますので、できるだけ保険に入ってから出かけた方が安心です。
このように、スキー・スノボのお怪我には、さまざまな原因があり、種類も命にかかわるような大きなものから軽傷まで色々あります。事故はできるだけ起こさないに越したことはありませんが、ゲレンデには他人もいる以上、どうしても衝突を避けられないこともあります。だからこそ、なぜ怪我が起こるのか、起こってしまったらどうすべきかをよく理解しておく必要があるでしょう。
今回は、スキー・スノボの豆知識でした!
しいなまち優整体院でも、院長が国家資格の柔道整復師免許を取得しており、整骨院で勤務しておりましたのでお怪我の施術や治療後のアフターケアも対応させて頂いております!
ぜひ、お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。
何か気になる事がございましたら、ぜひ一度しいなまち優整体院へお越し下さい!
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